ラズベリーパイを購入する ~ 各種製品をご紹介 (2021/8更新)
ラズベリーパイ(Raspberry Pi)は、教育の現場にパソコンを導入できない国のために低価格で用意されたワンボードパソコンです。5,000円前後の低価格で提供されることが特徴で、基本的なパソコン操作の理解に最適です。
しかし、教育の現場では使わない(使ってほしい!)日本においても人気があります。そこで、ラズベリーパイの魅力と、代表的な機種について紹介します。
※2022年11月現在、世界的な半導体不足からRaspberry Piの品切れが相次いでいます。また、購入出来ても、標準的な価格よりもずっと高い場合が多いですから、注意してください。
ラズベリーパイの魅力
低価格を売りにするラズベリーパイですが、パソコンとして使う時にドライバがなくて周辺機器が使えなかったり、スマートフォンのような手軽さもないため、使い道に困ってしまう人もいらっしゃいます。
そんなラズベリーパイの主な使い道は、組み込みや電子工作でしょう。ラズベリーパイにはGPIOというインタフェイスがあり、これを利用することによって、いろいろな電子機器やセンサーを制御できます。
そして、パソコンと同様のプログラム言語を使って電子工作ができるので、今までハードルが高かったマイコンを使う電子工作が簡単になりました。kunimiyasoftでは、電子工作にラズベリーパイを多用しています。
Raspberry Pi 4 Model B
CPUが強化されてメモリーも最大4GBになったので、パソコン顔負けの性能を発揮するようになりました。ちょっとしたパソコンの代用としての利用もおすすめです。
オフィシャルサイトで「Raspberry Pi 4 Model B」の導入記事があります。よろしければどうぞ。
Raspberry pi 4 Model Bを購入しました ~ 環境設定までをご紹介
2019年6月に、Raspberry Pi4がついに発表されました。日本での発売はまだ先になりますが、これからModel Bを購入される方は、Pi4が出るまで待った方が良いと思います。それ位、性能がアップしています。
ラズベリーパイ財団のサイトは以下のリンク。
ラズベリーパイのOS設定や、ACアダプターやケーブルなどを揃えるのが大変という方は、スターターキットを購入すると良いでしょう。
まさかのメモリ8GB版が登場しました。電子工作ではオーバースペックですが、サーバー用に良いのではないでしょうか。
Raspberry Pi 3 Model B+
長らくラズベリーパイの主力となっていた製品です。CPU性能が高くなってパソコンとしての実用性が向上した他、無線LANやBluetoothにも対応したため使い勝手が良くなりました。
電子工作で使用するならば、価格の安い「Raspberry Pi 3 Model B+」の選択も良いでしょう。
Raspberry Pi Zero WH Starter Kit
主に組み込み用途で使う想定のラズベリーパイ zeroは、小ささと低価格が魅力です。
ラズベリーパイ zero WH単体の価格は、15ドル程度です。しかし、実際の販売価格が販売店により違っているので、十分に調べてから購入してください。
またラズベリーパイ zeroの本体は安いですが、接続ケーブルなどを揃えると高額になってしまうので、上記のようなセットで購入するのも良いでしょう。
Raspberry Pi 3 Model A+
Raspberry Pi Model Aは、zeroとModel Bの中間の大きさを持つラズベリーパイで、zeroでは少し役不足という場合に適しています。
今度のModel Aは、「3 Model B+」と同等の性能になりました。メモリが少ないなどのスペックダウンがありますが、zeroでは性能不足という場合に大きく役立ちそうです。
私も、zeroではフォームアプリケーションの動作が厳しいことから、Model Aの購入を考えています。
購入のワンポイント
ラズベリーパイ本体の価格はとても安いですが、周辺機器に思いの他お金が掛かります。しかし、無線LANに対応した機種が増えたことから、リモートでの操作がおすすめです。
リモートでラズベリーパイを操作すれば、キーボードやマウスも要りません。本体と電源ケーブル(スマホ用のUSBケーブル)、OSの入ったSDカードを用意すれば運用できるので、パソコンを持っている人はぜひ試してください。
リモートでラズベリーパイを操作する方法は、kunimiyasoftオフィシャルで解説しているので、ぜひご覧になってください。
あると便利な周辺機器
ラズベリーパイをリモート操作すれば、キーボードやマウス、ディスプレイなどは必要ありませんが、経験上リモートで操作できなくなる障害が発生するので、単体でも操作できるようにしておいた方が便利です。
用意しておきたいパーツを紹介します。
アルミメタルケース
「Raspberry Pi 4 model B」の性能が向上したため、何かしらの冷却が必要になりました。手っ取り早いのは冷却ファンを使うことですが、せっかくのワンボードパソコンに冷却ファンを使っては魅力が落ちてしまいます。そこで、アルミボディを利用したケースによる冷却がおすすめです。
室温24度の部屋にてCPUにほぼ100%の負荷を掛けた際も、特にファン等を使用せずとも54度前後で推移しており放熱性能は十分です。
HDMIモニタ
ラズベリーパイをスタンドアローンで使いたい時は、HDMIモニターが必要です。ラズベリーパイには、7インチサイズが合っていると思います。タッチパネルが使えれば、ちょっとしたタブレット感覚でラズベリーパイを使えるでしょう。
ラズベリーパイをノートブックやタブレットのように使いたい場合は、本体に収納できるHDMIモニターが良いでしょう。10インチの画面があれば、パソコン並みの操作性が期待できます。
USB OTGケーブル
ラズベリーパイ zeroで、パソコンで使っているマウスやキーボードを使用する時は、USB Micro-BをUSB typeAに変換する必要があります。
そう使うものではないので、安価なものでも良いでしょう。